Squierってロマンあるよね
先日、Squier(スクワイヤ)のストラトキャスターを中古で購入しました。
シリアルナンバーは「CY」から始まり、2002年製の中国製モデルです。
また、ネックプレートに「START」と表記されている少し珍しい?個体でした。
本記事では、このギターのスペック、外観、サウンド、弾き心地などを詳細にレビューしていきます。
Squier CYシリアルとは?
SquierのCYシリアルは、2000年代初頭に中国のYako(ヤコ)工場で製造されたモデルを指します。
CYの後に続く2桁の数字が製造年を表しており、今回のギターは「CY02」なので2002年製ということになります。
Squierのストラトキャスターには様々なバリエーションがありますが、中国製のCYシリアルのモデルは、コストパフォーマンスに優れ、エントリーモデルとして非常に人気があります。
特に2000年代前半のSquierは、現在のClassic Vibeシリーズのような評価を得ることは少なかったものの、質の良い個体も多く存在します。
外観のチェック
ボディ&フィニッシュ
今回購入したCYシリアルのストラトキャスターは、濃いブルーです。
ボディ材はおそらくバスウッドだと思われますが、当時のカタログで"STRAT"表記のAffinityはアルダー材が使われているとカタログに載っているので運が良ければアルダーになりそう。
ちなみにこのギター、「訳あり品」として6000円ほど(破格)で買ったということもあり、打痕や傷は多くあり、パーツに黄ばみがみられます。
ただ、20年以上経過していることを考えればこんなもんかな〜というコンディションでした。
ネックは文句なし
ネックはメイプル製で、指板はローズウッド仕様と思われます。
今のsquierはローレルやパーフェローなど代替材が使われているので、この辺はさすが当時の仕様です。
ネックグリップは薄めで握りやすく、初心者から中級者まで快適に演奏できます。
フレットの減りはパッと見少なく、ネックの反りもほとんど見られませんでした。
ヘッドの「START」表記について
ヘッドには「Squier by FENDER STRAT」のロゴが入ってます。
ペグはオリジナルのものがそのまま使用されているっぽく、若干ペグは5弦あたりの動きが鈍く、交換を検討しても良いかもしれません。
今回のストラトキャスターの特徴的な点として、ヘッドに「START」と刻印されている点が挙げられます。
スモールヘッドにこの表記があるSquierは比較的珍しく、正確な情報などはネットで調べましたが不明です。
ちなみに同じ2001~2003年あたりのカタログではAffinityシリーズがラージヘッドにSTRAT表記でした。
ヘッドのSquierの表記も同じだったので、恐らくギターそのもののスペックはAffnityシリーズと同等で初心者向けの特別仕様なのではないかと推測されます。
ただ圧倒的にネット上でも情報が少ないため、どなたか正確な情報をお持ちでしたらぜひ教えてくださいw
シリアルナンバーはネックプレートではなくヘッド裏に記載されていました。
サウンドレビュー
動画を撮ってみました。
ぜひ同じものを中古で見かけた時の参考にしてみてください。
クリーントーン
フロントピックアップでは、ウォームで甘いトーンが得られ、クリーントーンにおいては十分に芯をがあるサウンドを感じることができました。
ネック+ミドルのハーフトーンは、ストラトらしいガラス質なサウンドで、アルペジオやカッティングに最適でした。
確かにFenderと比べるとどうかと言われると、それはまぁ。。。という感じですが、それでも使いやすいサウンドだと思います。
ドライブサウンド
シングルコイルピックアップということで、クランチ~ライトなオーバードライブサウンドでは程よいエッジ感があります。
リアピックアップはやや高音がキツく感じられますが、これもストラトの特徴っちゃ特徴なので全然問題なしです。
総評
ピックアップはおそらく、アルニコではない気がします。
多分ですがセラミックタイプのものが搭載されており、アルニコ系のようなヴィンテージライクなトーンではないですが、パワフルなトーンです。
ただ、ちゃんとストラトの音はしてるので、レスポールなどハムバッカー系のギターを持っている方のセカンドギターとしてはおすすめできそうです。
また、ネックも薄めで弾きやすいので初めてギターをやる方にも良いと思います。
モディファイベースとしても優秀な個体ですし、ちょっと機会があればピックアップを交換するのもありかもしれません。
Fenderの古いMIJのピックアップとかどっかに安く売られてないかな〜笑
弾き心地とプレイアビリティ
ネックの握りやすさと比較的軽量なボディのおかげで、長時間の演奏でも疲れにくいです。
フレットの仕上げもそこそこ丁寧で、引っ掛かりはなさそうです。
エントリーモデルながらプレイアビリティは良好。
ただ中古ということもありナットやブリッジ周りの調整が甘いため、購入後にオクターブチューニングや弦高調整は少しだけしました。
まとめ
良かった点
- コストパフォーマンスが高い
- 軽量で扱いやすい
- クリーントーンが意外と良い
- ストラトらしいサウンドキャラクター
- モディファイのベースとしても優秀
改善したい点
- 古いこともありペグの精度がやや低い(交換予定)
- ピックアップ交換で、よりヴィンテージライクな音にはしたいかも(これは好みの問題ですが)
2002年製のSquier CYシリアルのストラトキャスターは、エントリークラスながらもしっかりとした作りで、プレイアビリティも悪くありません。
初心者の方の最初の一本としてはもちろん、モディファイを楽しみたいベテランギタリストにもおすすめできる一本です。
中古市場では比較的手頃な価格で手に入るため、気になる方はぜひチェックしてみてください!