1995fxのSandy Driveが気になる
今回買ってみたのはそんな1995fxの「Sandy Drive」という歪みエフェクターだ。
実際に弾いてみた動画も用意したので、ぜひ見てみて欲しい。
結論から言うと、「多分もうこのエフェクターは手放せない」
それくらい良いエフェクターだったのでレビューしていこうと思う。
1995fxとは
1995fxは、北海道・札幌発祥のエフェクターブランドだ。
筆者もそういうブランドがある、というのは知っていたし楽器屋でもたまに見かけていた。
価格帯としては2万~4万とそこまでとっても高価!というわけではないが、代表的なBOSSなど有名メーカーのオーバードライブやディストーションなどと比べると、やや高めの価格帯が多いらしい。
1995fx Sandy Driveとは
さて、今回購入したSandy Driveは何やら「Sandy Drive」と「Sandy Drive Ⅱ」があるらしい。
Sandy Driveはノブが3つ。
Sandy Drive Ⅱはノブが4つ。
今回私が買ったのはノブが4つあるSandy Drive Ⅱのほうだ。
コンセプトとしては、下記のように公式サイトには記載されている。
本製品はMXR DISTORTIONIIを元にし、より現代的になるように組み上げられたSandy Driveの後継機です。ローゲインで使用した際の独特のコンプ感と分離感、ざらついた砂のような音が特徴で、ゲインを上げていくと分離感はそのままに歪んでいきます。プリアンプとして、そしてオーバードライブとしてご使用いただけるペダルです。
MXR distortion Ⅱは言わずと知れた名機であり、すでに生産は終了しているものの、その独特のサウンドから根強い人気のあるペダルだ。
中古では4万円以上はするし、中古市場でも出回ってる数は数える程しかない非常に手に入りにくいため、なかなか希少でもある。
そんなエフェクターMXR distortionⅡがコンセプトになっているということで、筆者もかなり気になっていた。
Sandy Driveを実際に買ってみた
筆者は、10年以上MXR distortion Ⅱを使っている。
ただ、最近やや調子が悪くなっていたこともあり「もう1個同じの中古で買うか...」と思っていた時に色々調べていたところ1995fxのSandy Driveに行き着いたという感じだ。
同じような経緯でこのエフェクターにたどり着いたギタリストは多いのではないだろうか。
画像にもあるがdistortionⅡよりも小さいスタンダードなサイズ感だ。
裏面には#126の番号が。
製造順だろうか。なんかとっても良い数字なのと、愛着が湧いてくる。
逆光っぽくなってしまったので見えづらいかもしれないが、プレートには「1995fx」と記載されている。
1995fx Sandy Drive Ⅱのスペック
1995fxのSandy Drive Ⅱのスペックは、下記の通りだ。
■ コントロール
・Volume:エフェクトオン時の音量を調整します。
・Dirt:歪み具合を調整します。
・Filter:音色を調整するつまみとなっており、右に回すとハイが強調されます。
・Low:低域の出力を調整します。使用環境によっては0でも問題ありません。■ 仕様
・入力インピーダンス:1MΩ
・出力インピーダンス:1KΩ
・電源:9V DCアダプター(センターマイナス / 電池不可)
・消費電流:15mA
コントロールに関してはMXR distortion Ⅱと同じになっていて、慣れ親しんだ操作感だ。
MXR distortion Ⅱとの違い
コンセプト元になっているMXR distortion Ⅱ本機との違いを感じた部分は下記の通り。
- 電源が9V DCアダプター
- Lowの効きがdistortion Ⅱよりも使いやすい
これらはMXR distortion Ⅱより良い部分としての違いだ。
特に、電源は本当にありがたい。
また、Lowの効きについてはSandy Driveの方が圧倒的に扱いやすくなっておりMXR distortion Ⅱにあるような急に低音だけが一気に増幅される感が無い。
「より現代的に使いやすくなったMXR distortion Ⅱ」というのが適切な表現ではないだろうか。
もちろんSandy DriveでもLowをフルに近づけていくとかなり低音が出てくるのも踏襲されていて楽しさもある。
一方で「あのちょっと回しただけ急に太くなる独特の低音が大好きだ」という人は元のMXR distortion Ⅱの方に軍配が上がるかもしれない。
1995fx Sandy Drive Ⅱを実際に弾いてみた
さて、では実際にSandy Drive Ⅱを弾いていこう。
環境は下記だ。
ギター:FGN NCST101(コイルタップON)
アンプ:YAMAHA THR5 Crunch
録音:Cubase Elements13
1995fxのエフェクターは期待以上にいいぞ!
音の分離感、ジャキッとした感じは本当に最高で、「多分もう手放すことはできない」であると確信ができるサウンド。
MXR distortion Ⅱを踏襲したコントロール、サウンドであると共に現代風にアレンジされたFilterやLowの効きなど、まさに「現代版 MXR distortion Ⅱ」と呼んでも差し支えないと感じた。
機会があったら1995fxの他のエフェクターも試してみたいと思う。