6弦だけずっとおかしい
今回は、ある日突然ストラトで起きた**「6弦だけオクターブチューニングが合わない」**という問題について、
原因特定から解決までのリアルな体験をまとめてみました。
一見地味なトラブルですが、実際に起きると意外と深い沼です。
この記事が、同じように悩む人のヒントになればうれしいです。
問題の発端:「6弦だけオクターブがズレてる?」
きっかけはブックオフで買った880円のジャンクギターでした。
音が出ない問題もあり、そこまでの復活劇はまた別の記事書きますが、弦ももちろん古いままだったので、弦を張り替えてチューナーを使ってオクターブチューニングを確認してみたんです。
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開放弦:E(合ってる)
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12フレットのハーモニクス:E(合ってる)
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12フレットを押さえた音:F寄り(シャープしてる)
…え?となりました。
他の弦はピッタリ合ってるのに、6弦だけ明らかにズレている。
特に12Fの実音がFに近い(半音くらい上がってる)となると、普通のオクターブ調整レベルのズレじゃありません。
まず疑ったのは「サドル位置」
最初にやるべきはブリッジ側の調整です。
6弦のサドルが前に出すぎてると、弦長が短くなってピッチが上がるのは基本。
そこでサドルをしっかり後ろへ下げました。
ほぼ限界まで下げて、弦長も十分ある状態に。
→ 結果:ズレはほぼ変わらず。12Fの音がまだF寄り。
これはサドルの問題ではないな、と判断しました。
次に疑ったのは「ナット溝の高さ」
今度はナットの方を確認。
6弦の溝を横から見ると、若干高くて弦が浮いているように見える。
そこで、「もしかしてこれが原因かも?」と考え、
慎重にナットを削る作業をスタート。
ナットを自分で削ってみた
専用ヤスリ(ない場合は細めの丸ヤスリ)で少しずつ削ります。
注意したのは:
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弦の太さに合う深さにする(弦の1/2くらい沈む)
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削りすぎると開放弦がビビるので慎重に
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削ったら張って、音を確認して、また削る
削る → チューニング → 押弦して確認 → また削る
というループを繰り返していきました。
初めてなのであんまりうまくはないが...まずまず。
でも、まだFに近い…
「ちょっとマシになったかも?」くらいの感覚はあるけど、
12Fの実音はやっぱりシャープ気味。
これ以上削ると開放でビビりそうだったので、
もう削れないな…と感じて一度ストップ。
最終的な解決は「6弦だけ弦交換」
ここまで調整してもダメなら、まさかとは思いつつ
6弦だけ新品に張り替えてみました。
結果……
一発でピッチが合いました。
12F押弦がほぼE!信じられないくらいスムーズに合った。
なぜ弦交換で直ったのか?
今回使っていた弦は、新品。
見た目は使えそうでも、以下のようなトラブルはよくあります。
弦のトラブル |
影響 |
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芯線がズレている |
押弦時に不自然なテンション変化(ピッチが上がる) |
巻きが緩んでる |
倍音構成が崩れてピッチが不安定 |
古くてヘタっている |
押弦時に音程が暴れる・濁る |
特に6弦のような太い弦は、偏心やテンションムラが出やすいので、
ちょっとした劣化や、安いものだったりするとピッチに大きく影響するんですよね。
最終結論まとめ
原因候補 |
判定 |
コメント |
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サドル位置 |
❌ |
十分後ろだった |
ナットの高さ |
△ |
やや高かったが致命的ではない |
弦そのもの |
✅ |
これが真犯人。交換で解決 |
今後の自分へのメモ
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オクターブが大きくズレるときは、まずは弦交換から!
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弦が正常か確認してから、ナットやサドルを調整する
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6弦・3弦は特に敏感。見た目で判断しないこと
この記事を読んだあなたへ
「なんで6弦だけ合わないの!?」という経験、
実は意外とある“あるある”トラブルです。
ナットやブリッジをいじる前に、まずは疑わしき弦を交換してみるのもひとつの手。
その上で、必要に応じてナットやネック、サドルを見ていけばOK。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
同じような症状に悩んでいる方のヒントになればうれしいです。