ガンガンONLINEで読める!面白い漫画5選!【感想あり】

無料配信・会員登録不要の 「ガンガンONLINE」で読めるまだあまり注目されていないけど、おすすめのコミックを5タイトル紹介します。

ガンガンONLINEとは?

毎週月曜日と木曜日に更新されている 無料配信・会員登録不要の ウェブ漫画サイト。スクウェア・エニックスが開設している公式サイトなのでご安心ください。
オリジナル作品のほかに、スクウェア・エニックスが発行している漫画作品の外伝や並行連載作品なども読むことができます。

『性別「モナリザ」の君へ』 吉村旋

この世界で人間は12歳を迎える頃、自分がなりたい性へと次第に身体が変化していき、14歳になる頃には男性か女性へと姿を変えてゆく。
でも自分だけは性別がないまま、18度目の春を迎えた…。

公式サイトより

性別が無い主人公の心の機敏さを丁寧に描いている作品で、セクシュアリティというデリケートな問題を取り扱っています。「自分に性別がなかったら誰を好きになるのか」「『好き』の感情の違いとは何なのか」『好き』という感情にいくつもの意味があることを知ってしまった主人公がその意味の違いを知っていく物語です。

小さい頃はいつも3人で楽しく過ごしていた主人公ですが、すでに2人はそれぞれ「男性」と「女性」に姿を変えています。仲の良い二人に同時に告白された「性別のない」主人公がどちらの性別に変化するのかを描くのかと思いきや、いきなりの状況の変化に感情が追い付かない主人公の戸惑い、ためらいにグッときます。

単行本は豪華な2色刷りになっていて、ところどころに水色の差し色が入っていて、モノクロの世界がきれいに見えます。それがまた美しいですが、すごく切ない……。主人公は「変わること」を恐れているように思えますが、その思いとは裏腹に変化していく幼馴染たちやクラスメートと主人公の温度差がたまらなく好きです。

自分(読者)の中の男はこうであり、女はこうでなければならないという気持ちが偏見だらけであると思い知らされるのではないでしょうか。


『 10th(テンス) 』 伊鳴優子

喘息で学校を休みがちだったタケ(竹内翔太)。ある日発作が起きたところをまっちゃん(松木陽平)に助けられたことがきっかけで、彼と少しずつ親交を深め、いつしか自然と惹かれていく。そしてタケの幼なじみの梅子(梅澤晴子)もまた、まっちゃんの優しさに触れ彼を好きになっていって…。幼なじみ二人とクラスの人気者による、ちょっぴりビターな三角関係の行方は!?

公式サイトより

第1話『俺たちが恋をした日』を初めて読んだとき、びっくりすると思います。見せ方がすごい。あらすじを読まずに読んだせいもあると思いますが……。まだ3話しか公開されいないので続きがとても気になっています。

タケが梅子に対して言った「たぶん、俺は何もしなければまっちゃんの近くにはいれるから」というのが切ない。まっちゃんを取り巻く全てが好きになれるほど大人じゃないと自覚している部分もよいですね。また、梅子も昔から発作が起きるたびに「幼馴染」だからと面倒を見ていました。本人がやりたくてやっている部分も確かにあったと思いますが、高校生になっても全部任せられていることに葛藤している心も描かれています。「やめてよ。タケを嫌いになりたくないの」にその心が表れていると思っています。彼女は一度、タケから目をそらしてしまっているようですしね。

まっちゃんは人気者でクラスのヒーローなので、タケと梅子以外にもまっちゃんを好きな人はたくさんいます。人気者をめぐる幼馴染2人が今後どうなっていくのか楽しみです。単行本はまだ発売されていません。ちなみに サトラレ〜嘘つきたちの憂鬱〜 の作者さんです。


『29とJK』 原作/裕時悠示 作画/加藤かきと

ゲームや漫画が好きな社畜、槍羽鋭二(29歳・目つき怖め)は休日のネカフェを癒やしに日々を生き抜いている。ある日のこと、南里花恋(15歳・JK)にあるきっかけで説教したことから、鋭二29歳はJK花恋に好意を向けられ出すことに…!?

公式サイトより

これはただのラブコメではないです。主人公がタイトルにもあるように29歳の大人の男性なんです。落ち着きがあってクール。自分自身の立場や状況を客観的に見ることができる人です。漫画ではありがちなヒロインの女子高生に告白されて、浮かれてOKすることはありません。浮ついたりせず冷静になれる男性のため、相手を拒絶したり卑屈になったりすることなく、どうすれば傷つけなくて済むか考える紳士です。相手の気持ちや立場も知った上で、どうすればいいか考えて行動します。

ずっと恋愛しているシーンだけではなく、主人公の会社での立場ややっていること、社内トラブルなど主人公を取り巻く環境もしっかりと書かれているところがおもしろいです。サラリーマン漫画ほど堅苦しくもなく読みやすいです。

女子高生の「愛さえあれば」という純粋な気持ちとは関係なく、世代の壁の高さを感じている主人公が良いですね。「デートの高揚感をうっすら包み込む面倒くささの薄い膜。素直にドキドキできないのが二十九歳の恋愛(ラブコメ)だ」と彼の心の声が表現されているところに複雑があることが見て取れます。うっすらと出てきかけた本音を紛らわせるように自分へ言い聞かせるズルい大人の部分が出ている部分もあります。


『わたしの幸せな結婚』 原作/顎木あくみ 漫画/高坂りと

願うのは、ほんのわずかな「幸せ」…。異能の家系に生まれながら、その能力を受け継がなかった娘、斎森美世。能力を開花させた異母妹に使用人のように扱われていた。
親にも愛されず、誰にも必要とされない娘。唯一の味方だった幼馴染も異母妹と結婚し家を継ぐことに。
邪魔者になった美世は冷酷無慈悲と噂される久堂家に嫁ぐことに…。

公式サイトより

原作は小説です。私が読んでいるのは漫画版だけなので漫画版のみ言及しますが、王道のシンデレラストーリーです。家族からいじめられていた主人公が、嫁ぎ先で少しづつ幸せになっていく話。

主人公は異能を受け継がなかったことになっていますが、主人公の母方の実家がなにやら凄そうなので漫画になるのを待とうと思います。主人公に実は才能がありそうなことはわかっているのに、嫁がせた父親には違和感がありますが、それも今後明かされていくのでしょうか。幾多の縁談を断ってきた旦那さんが主人公を好きになった理由とかも深く掘ってほしいですね。

目新しい要素はほとんどないですが、王道なストーリーが好きな人は安心して読み進めると思います。


『ヨシノズイカラ』 ヨシノサツキ 

鳴かず飛ばずでデビュー10年目を迎えた遠野なるひこ。次こそはと意気込んでいた何本目かの連載作品がついに打ち切りになってしまった。戦力外通告を受けるのでは…と怯えるなるひこに担当編集者が次回作にと提案してきたのは、これまで描いてきたファンタジーとは真逆の「現実日常系」だった。なるひこは、自分が描きたいもの、漫画とはかくあるべきという理想と戦いながら「日常系漫画」の連載を始めるのだが…!?

公式サイトより

『ばらかもん』『はんだくん』を書いたヨシノサツキさんの最新作です。やっぱり面白い……。島で書道の次は島で漫画。『ばらかもん』の連載終了と同時に連載開始された作品でもあります。

1話を読んでまず作品に引き込まれます。○○という漫画の話でした!とオチを最初に持ってきてグッと心を掴まされました。最後のオチのシーンまでは『ばらかもん』と同じ世界の話でそのうちチラッと半田先生とか出てくるのかなぁと思っていたのですが、それがまさかの劇中劇で……。作品の展開がもう読めなくなりました。

4話くらいから徐々に ぼんやりとタイトルの意味が解った気がします。 個人的には視野が狭くても自分の世界を楽しんでいることはいいことだと思います。

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